声優専門学校の選び方
声優専門学校へ行きたいと言った時、喜んで賛成する親はほとんどいないでしょう。現在でこそ声優という職業が広く知られるようになり、若い女性の声優はまるでアイドルのような扱いも受けています。しかし声優として成功する人は、声優志望者の中のほんの一握り、という厳しい世界です。それでも声優専門学校へ行きたいという人は、どうしても声優の仕事がしたいのでしょう。それは素晴らしいことです。
声優やアニメーター、漫画家などの仕事につく人の多くは「親の反対」を経験しています。声優専門学校には、新聞奨学生として学費を自力で稼ぎながら通学している人や、仕事を持ちながら夜間に学んでいる人もいます。このとき「親の反対」というのは、必ずしも悪いことではありません。
「親の反対にあってまで、そういう仕事につきたいのはなぜか?」を考える機会が、本人にとって必要です。
声優になれば、「声を出す」仕事だけをしていればいいのではなく、顔見せに歩く、場合によってはマネジメントも自分でする、人脈を大切にするといった「大人」の部分が要求されます。
そうなるまでに「親の反対」すら跳ね除けられないようなら、声優として成功できません。
また、声優専門学校を選ぶなら「卒業後にどうするか」ということも、考えて選ぶ必要があります。人脈を頼りに仕事をもらう、という傾向の強い業界なので「卒業生が実際に声優として成功している割合は、どのくらいか?」をよく知って、声優専門学校を選びましょう。
声優専門学校の学費
声優専門学校の学費は一概には言えませんが、年間30万円~高いところでは200万円というところもあります。平均100万円といったところでしょうか。決して安いものではありませんね。もちろんそれで声優専門学校を卒業したからといって、誰でもが声優として活躍できるわけではありません。実際に声優として活躍できる人はごくわずかです。
ですから、声優専門学校へ行きたいという言葉を、手放しで喜べる親はほとんどいないでしょうから、学費の負担も「したくない」という親御さんも多いでしょう。
声優専門学校の学費を誰が負担するのかについて、是非とも事前に話し合うことも必要でしょう。本人が負担できる状態にあるか、あるいは奨学金を利用するか、親が負担するかということは、一概に「どれがいい」とはいえません。ただ、声優になりたいという将来の夢がはっきり決まっている状態の子供に、あえて「なぜ他の道ではなく、声優になりたいのか?」を考えさせるためにも、学費の負担については、話し合うことをお勧めします。
万が一、「声優の仕事が合わない」「思っていたのと違う」となってから、改めて他の道を選択するということは、できづらくなります。
声優専門学校の学費を「必ず本人に出させるのがいい」とまでは言えませんが、子供が「他の専門学校に行きたい」と言い出した場合などに、「子供の言いなりに出すわけではない」「声優になりたいという夢を応援していたから、学費を出したんだよ」と言えるように、一度はきちんと話し合ってください。
どうしても反対する気持ちが親御さんにおありなら、学費は出さないという選択をしてもいいと、思います。「それでも声優の仕事がしたい」という決意が本人にあれば、なんとしてでも学費を捻出して声優専門学校に通うでしょう。
声優専門学校の夜間コース
声優専門学校は、夜間コースで学んでいる人もたくさんいます。昼は仕事を持つとか、新聞奨学生などの制度を利用するといった方法で生活をしている人も、たくさんいるのです。なぜでしょうか?声優専門学校に行きたいと子供が言ったとき「大賛成できる!!」という親御さんは、少ないでしょう。「その道には反対だから学費は出せない」と言う人も多数います。
その「反対」は必ずしも悪いものではなく、むしろ本人にとって「どうしてその職業につきたいのか?」を考えさせる機会となります。また、いったん社会に出てから「どうしても声優として活躍したい」という思いがある人が、声優専門学校に通うこと、これも意義があります。
社会経験があることは、声の演技に厚みを与えるものだからです。声優やアニメーター、漫画家などを志望する人の多くが「同じ道を志望する人がいない」「親にも反対されている」として、孤独感を感じています。
ただし、孤独を跳ねのける力がないと、とても声優として成功はできません。「明日も仕事がさせてもらえるだろうか?」と考えながらも仕事をこなしていく、という日々は孤独なものです。
それに耐える力をつけるには、孤独の中に飛び込んでいくしかありません。声優専門学校は、夜間コースだけではなく昼間のコースもありますので、結果的に親が学費を出すことになったとしても、「単なる思い付きでは成功しない世界であること」「声優にどうしてもなりたい理由」を考えさせる機会が必要です。
声優専門学校に行きたいという子供と親は、喧嘩になってでも「どういう生活を送るつもりか」を話し合う機会が必要なのです。
